オンライン授業環境整備の必要性

新型コロナウイルスの感染拡大が問題となり、学校の休校が続いています。

メディアなどでは、インターネットを利用したオンライン授業が話題となっています。

日本でも、eラーニング(e-Learning)として2000年代から大学などの教育機関でオンライン授業が行われてきましたが、小中学校での実施は少ないのが現状です。

新型コロナの影響で、本町としてもオンライン授業に本格的に取り組む必要があります。

今回は、オンライン授業(eラーニング)の概要やメリット、デメリットを整理してみます。

「オンライン授業」とは、インターネット回線を通して遠隔で行う、時間や場所、年齢にとらわれない教育手段のことです。

インターネット環境さえあれば、いつでも、どこからでもオンライン授業が受けられるため、授業が行われている拠点(例えば学校)から離れた場所に住んでいても、自分のペースで授業を受けることができます。

オンライン授業にも種類があり、大きく2つに分けることが出来ます。

1.対話型のLIVE授業
2.録画での授業

1.についての実施はZOOMなどの無料アプリ(WEB会議システム)を使うことで比較的容易に実施することも可能です。

2.についてはmoodleなどのeラーニングソフトを利用するのが一般的です。YouTubeなどでの配信も行われています。

1.2.共にインターネット環境とパソコン、スマートフォン、タブレットが必要となります。

利用環境での問題点として
・インターネット環境やパケット通信料が発生する。
・パソコン、スマートフォン、タブレットが必要となる。(対話型の場合カメラ、マイクが必要)

ソフト面の問題点として
・サーバ等の環境整備
・ソフトの導入
・運用

専門のソフト導入には多額の費用が必要となり、先生、児童、生徒の使用方法などの指導も必要となります。

大学などの教育機関で利用されているmoodleであれば比較的容易に環境を構築することが出来ますが、学校側の運用などが問題となります。
宮城県内の大学で利用実績があるので、先生、学生さんからの支援を受けられるのであれば大分軽減できるはずです。

まず、対話型のLIVE授業は比較的容易に実施できることから試験的にスタートすることから始めて、運用しながら問題点を提起し、本格運用につなげて行くことが重要であると考えます。

また、オンライン教育の可能性として大学など教育機関のサテライト校誘致の可能性もあります。

オンライン教育のシステムを使い、サテライト校を作る大学も増えています。
実験など実務が伴う内容以外であれば、教員が実地にいなくても、インターネットを介した画面を通して大学本拠地にいる学生と同じ授業を受講できる仕組みです。
少子化が進む日本では、多くの大学の統廃合が予想され、オンラインによる良質な授業を配信することで、日本全国、世界各国から学生を集めることも可能となります。

新型コロナウィルス感染拡大による休校がいつまで続くかわからない現状であり、来年以降も予想できない状況からいち早くオンライン授業に取り組む必要があるのではないかと思います。